あだたら支部6月例会

 6月20日(木)、あだたら支部6月例会は「同じ支部会員の経営体験報告会」として(株)大樹不動産販売の桑原三夫さんより、自身の生い立ち、創業してからこれまでのご苦労や経過などをご報告いただきました。

 桑原さんは二本松市で大きな養蚕農家の4人兄弟の末っ子として生まれ、大学を卒業後は埼玉の製糸会社に就職。農家を周る技術指導員として養蚕に関わる仕事をしていたそうです。ところが、昭和61年に養蚕業界が不況になり、自分がしていた仕事もストップすると、会社から「不動産部門を立ち上げるので不動産の資格を取得しなさい」と言われ勉強することになります。猛勉強の末、宅建の試験に合格しますが、仕事との両立で心労は限界に達し、中国への出張を命じられたタイミングで退職を決意。その後、郡山市の不動産会社への就職を経て、現在の会社を立ち上げられました。

 報告では、長男の不登校の経験、会社員時代の裁判問題、創業当初の資金不足から来る心身のご苦労など、普段とは違った桑原さんの一面が見られました。桑原さんは現在、地域の子供達にミニバスケットを教えており、指導ではバスケットの技術以上に挨拶などの礼儀作法など、将来を担う子供たちの人間としての成長を特に大切にされていると話されました。人とのつながりを大切にしながら会社と地域で地元の生活を支えることの大切さを考える場となりました。

(レポート/事務局 渡部 幸斗)

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