いま、この人 小形リカさん (有)ティクレ 代表取締役(福島支部)

500円貯金

 OL時代に「毎日仕事をしているなかで、ただ何となく仕事をしていくよりは、何か自分の身になることをはじめよう」という想いがキッカケで、毎月のお給料をやりくりして始めた「500円玉」貯金。
 現在の美容の仕事に出会ったときに「この仕事なら一生の仕事にできる」と起業するために一念発起。たまたま「自分の身になること」のために貯めていた500円玉貯金の20万円が創業資金となったそうです。
 現在では、自社社屋でエステティックサロンを運営し、スタッフ7名の会社にまで成長しました。

入会のきっかけはセブンイレブン

 創業当時、毎日遅くまで仕事した帰りに立ち寄っていたのは、店舗の近くにあったセブンイレブンでした。そのオーナーの㈲丸屋代表取締役の齋藤文雄さんに誘われて、研究グループ会の勉強会に参加したことがきっかけで、同友会に入会したそうです。
 それまでに経営者の団体組織に所属したこともなく、最年少の会員ということもあり、先輩会員の方たちから、経営のノウハウや仕事への向き合い方、経営指針や社員教育などの真剣な話、お酒を酌み交わしての豪快な話も聞くことができ、大変勉強になったそうです。
 また、同友会大学に参加したことも、多くの学びを得ることができたといいます。

大切にしていることは「話を聞くこと」

 「美容を通して“お客様をきれいにしていく”ということが私たちの仕事」と話す小形さん。今取り組んでいるのが、若い女性スタッフの育成。若い人たちが活躍できる場所をつくり、若いうちに店長になる夢をもち、どんどんキャリアやスキルをアップして、若い時からみんなが憧れる存在に成長できるよう育てていきたいと話します。
 そのために大事にしていることが「話を聞くこと」。とても難しいことで会社の課題でもあるとしながらも、押し付けるのではなく、何を考えているのか、どういう風にしていきたいのか、お互いの意見をどう合わせていくのかを思いやることが「話を聞くこと」ではないかとおっしゃっていました。