いま、この人 根本和志さん
Neo環境 代表

絶対にあきらめない

 Neo環境の根本さんが起業したのは、2012年4月。前年に福島を襲った東日本大震災をきっかけに、自分で仕事がしたい!という強い思いが沸々と湧き上がって、16年間勤務していた同じ業界の会社を辞め、ご自分で一からスタートしました。
 始まる前の年末に、根本さんは自分なりのサクセスストーリーを作り、1つの目標として掲げました。 
 55歳で企業開始、1年目で200件の顧客、2年目で300件の顧客、5年目で600件の顧客の契約を取る。実際起業してみると現実はかなり厳しく、収入0、顧客0、信用もない状況からのスタートでした。そのため、起業して1年半は気を休めることができず、1日も休まず働き続けたそうです。
 根本さんは、そのような厳しい日々を過ごしている時に、友人の勧めで同友会に入会されました。その後、同友会の学びから以下の3つの自社の事業ビジョン、1.事業開始の動機(自分で浄化槽管理事業をしたい)、2.事業目的(清掃業者と浄化槽管理業を分離すること、浄化槽管理料金をおさえ、顧客の負担を軽減すること)、3.人生における事業の位置づけ(自分のために働き、お客様にも喜んでもらえるような「親切・丁寧・安心」をできるようにしたい)を作成し、このビジョンを目標として、仕事に邁進されています。
 現在は、その甲斐もあり、個人向け浄化槽管理を中心に旧安達郡、二本松市、福島市、伊達市と広範囲にわたり、毎年顧客を増やしながらお仕事をされているとのことです。今後の目標は、本業の浄化槽管理事業を大切に取り組んでいきながら、空間除去消臭、室内の光触媒ミストコーティング施工にも取り組んでいきたいと考えています。
 現在、起業して10年。これからは、今行っている事業を後継者に引き継いでいけるよう、人材育成に取り組みながら、健康第一で日々の仕事を頑張りたいということでした。