いま、この人 若松真寿さん (有)美和コーポレーション 代表取締役
同友会との出会い
2019年に同友会に入会。先代の社長(現会長)である父・若松教夫さんの交代会員としての入会でした。入会前はいわき青年会議所にも所属しており、地域貢献のための活躍もしてきたといいます。
入会2年目から会員増強副委員長となり、総務副委員長、総務・会員増強委員長を経て、現在は政策提言委員長を務めています。昨年度は、総務・会員増強委員長として支部最多である5名の新会員を紹介いただきました。
「同友会は楽しくてしょうがない」と話す若松さん。先輩から「例会だけはしっかり出て学びなさい」という教えを受け、昨年度は『例会100%出席』と仕事と両立し、時間の使い方も同友会から学んでいるようです。また、理事会で得た経営支援情報をすぐに実践し、その行動力も抜きんでています。
事業との関わり
自身が代表取締役を務める「(有)美和コーポレーション」は解体工事(木造・鉄骨造・RC造)をメインに、一般廃棄物・産業廃棄物収集運搬、土木工事、建築工事、造園工事、山砂販売を行っています。現在社員は18名になります。
前出した現会長である父・教夫氏さんが1994年に創業。脱サラで経験もないところから始まりましたが、周りの支援や家族の理解もあり、順調に業績を伸ばしてきました。自身が入社したのは21歳の時、それまでは学校教材の営業職に就いていましたが、転機があり帰郷。ゼロからのスタートでした。見習い(木っ端拾い)から始まりくじけそうになることもありましたが、現在では多くの資格も取得したといい、「努力は惜しまなかった」と語ります。代表取締役となってからは現会長の苦労もわかるようになり、より多くの人材の確保や育成に目を向け『人が大事』『感謝の心』を胸に常に取り組んでいます。
業界としても社員の確保は難しく、昨今の時流でもある外国人の雇用にも難しさを覚えながらも、根気よく粘り強く指導しているといい、突然社員がいなくなったりなど嫌な事柄を経験しながらも自身の仕事に情熱を傾けています。
本業以外にも現在は農業に着手しているそうです。実家はいわきの山際にあり、のどかな田園風景が広がる場所にあります。高齢化に伴い休耕田が増え、『田んぼやってくれないか』との近隣のお願いごとから徐々に広がり、今では東京ドーム1個分に相当する6町分の田んぼを取り扱い、会社の事業の一端として広がりを見せています。
会社外観
農業部門の田んぼ
地域への愛と未来への夢
そんな若松さんですが、冒頭でも話したように「いわき青年会議所」の他、地元消防団やいわき花火委員会の委員など地域への貢献度も高く、普段はおとなしく優しい印象の彼ですがそのバイタリティあふれる精神には頭が下がります。
お休みの日は、家族と過ごすことが多く普段多忙なため、撮りためたドラマを見るのが癒しだとか。
同友会では自身の経験から将来は共同求人を深めたいといい、会社事業に対して「今は大きく動ける準備はないですが、未来の夢としては中間処分場の設置ですかね。」と話してくれました。
同友会いわき支部と共に成長してもらいたいと感じた取材でした。
(レポート/いわき謄写堂 安斉 和為)
会社概要
(有)美和コーポレーション
所 在 地:いわき市泉町滝尻字亀石町2-32
T E L:0246-56-3730
F A X:0246-56-3286
事業内容:総合建物解体工事業他
設 立:1996年11月
資 本 金:300万円
従業員数:18名
会社URL:https://miwa-corporation.com/