いま、この人 11月号
大竹博史さん ㈱ユミタ運輸 代表取締役
30年以上走り続ける地元企業
南会津高校正門前に本社を置く㈱ユミタ運輸。大型トラックを中心に、現在37台の車両を保有し、南会津郡内の工業製品(ケミカル商品や光学ガラス、自動車部品など)や農産物などを、東北地方や関東、北陸方面に輸送しています。
同社は平成4年に父・兄・現社長の大竹博史さんの3人で㈲ユミタ運輸として創業されました。同業者の下請けが主な仕事でした。当時は、自身もトラックドライバーとして寝る間も惜しみながら働いていたそうで、「月に何日ぐらい休みがあったかなぁ」と懐かしみながら語る大竹さん。少しずつ元請けの仕事を増やしていくなど、会社を発展していくために試行錯誤を重ねていきました。それが功を奏して、年を経るにつれてトラック・社員ともに着実に増やしていきました。また、運送業の会社では珍しく、冬期の除雪作業に参画しています。地元のオペレーター不足に手を差し伸べるなど、困ったことがあったら放っておけない気遣いの大竹さんであり、地元住民から企業へと多方面へ貢献をしています。
女性ドライバーも活躍中!
昨年から新規事業の倉庫業を開業
次代を見据えて
平成25年に現在の社名である㈱ユミタ運輸に変更し、同じタイミングで大竹さんも同社の代表取締役に就任しました。運送業が厳しい状況の中、以前から「異業種へのチャレンジ」を考えていた大竹さんは、本拠地南会津郡からエリアを広げ、会津若松市へ進出しました。令和4年に、会津アピオに営業所を開設し、倉庫業を開始しました。「倉庫を必要としてくれる企業は、結果的に運送業にも結び付きます」と話し、根幹である運送業と新事業を結び付けてビジネスを行うなど、自社の強みを生かしたビジネスを展開しています。また、建設業の大型ダンプ業界にも参入するなど現状に飽き足らず、幅広い業種で活躍しています。
現在福島県トラック協会の理全てはプレハブ小屋1個から会社が始まりましたコチラをCHECK!事もされており、今年の4月から適用されている2024年問題についても、「労働時間が減ったことは事実であるが、何とか対応していきたい」と前向きな姿勢を見せています。実際に同社では、トラックドライバーの労働時間を管理する為にデジタコ(デジタルタコグラフ)を導入しています。GPSを活用した自動車運転の速度、走行時間、走行距離などの情報を通信システムにより運行記録を管理(記録)し、遠隔地でも勤怠管理を可能とし、どんな時代でも目まぐるしい変化にも対応していく大竹さんの姿勢は、昔も今も変わりません。
挑戦し続けるその先に
「ほかの異業種にも挑戦してみたいなぁ」と取材中にぼそりと漏れました。創業から走り続け、今もなおチャレンジ精神を欠かさないそのスタンスには目を見張るものがあります「。今はどんなことをやってみたい?」という質問に対し「、今はまだ話せないですが、見ていてください」と笑顔で応える大竹さん。
同友会の異業種交流を通したさらなる事業拡大、新たな発展を期待せざるをえません。最後に「さまざまな業種の、より多くの方を笑顔にしていきたい」と取材を綴りました。
創業の平成4 年からユミタ運輸を支えつづける運送業