支部環境委員会 福島水素エネルギー
研究フィールド(FH2R)視察
10 月7日(金) 福島市水素社会実現推進協議会が、水素社会実現を目指してさまざまな取り組みをしている浪江町を環境委員会として視察をしてきました。
福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)は再生可能エネルギーを利用した世界最大級となる水電解装置を備えた水素製造施設です。そこで製造された水素は、実証実験として設置タイプの燃料電池発電設備や燃料電池自動車に供給されています。
水素製造設備はメンテナンス中ということで残念ながら内部を見ることはできませんでしたが、貯蔵タンク、供給設備、運搬車両などを係の方の分かりやすい説明を受けながら見学することができました。
水素の利用先である「道の駅なみえ」と「福島いこいの村なみえ」では燃料電池システムを使った発電を行い、施設の照明や空調に利用され、発電過程で発生した熱はお湯として有効活用されていました。
また、浪江町役場では簡易型水素ステーションを設置して、町で導入している燃料電池自動車への水素充填をおこなっていました。簡易ということで通常の半分程度しか充填できないとのことですが、200キロほどの走行は可能で普段の業務には十分とのことでした。今後の水素利用の課題としてはコストの問題があり、そこをクリアできるかが普及のカギとなると感じました。