環境経営とSDGs「伝統を止めない。伝統を始める。」 ~生分解性プラスチックと会津塗の融合~
報告者 ㈱三義漆器店 代表取締役 曽根佳弘さん(会津支部)
9月例会は9月20日(北地区)、28日(南地区)の予定でしたが、北地区例会は台風13号による水害の影響により延期となりましたので、今回は南地区例会についてリポートさせていただきます。9月南地区例会は、いわき市泉町のいわきコンピュータ・カレッジで開かれました。今回は会津支部会員で県代表理事を務める三義漆器店代表取締役の曽根佳弘さんから2020年以来となる経営体験報告をいただきました。
同社は塗師、蒔絵師によって仕上げられる伝統的な会津塗と自然に還る生分解性プラスチックを融合させた「紫翠盃」で様々な賞に輝いているほか、国内外で高い評価を得ています。例会では曽根さんが同社のこれまでの歴史を振り返りながら、経営の中に取り組んでいる環境への思いや経営指針と教育による社員の成長と自発的な行動などについて話をして下さいました。
参加者からは「漆器業とSDGsを融合させた経営判断に敬意を評したい」という直接的な意見のほか「環境問題に対する取り組み、社員を大事にする心、目先の事だけではなく長いスパンで物事を考え、行動することが大事だと強く感じた」に代表される、長期的視野に立った経営方針への賛辞も多く見られました。
SDGsや環境、カーボンニュートラルなどについて経営の側面から学ぶことが多かった例会となりました。