田村支部 4月例会

テーマ:“2024年問題”あなたの仕事にどう影響?
報告者:(株)北海興業 代表取締役社長 太田光祐さん
4月16日 田村支部4月例会は、今話題になっているけれどもよくわからない人が多い、“2024年問題”について、(株)北海興業の太田光祐さんに話していただきました。
以前からトラックドライバーの拘束時間が他業種に比べて非常に長い事が問題になっていました。
一般の事業者の法定労働時間は年間約2,800時間が法律上の上限になります。トラックドライバーの拘束時間は今年4月からは年間3,300時間が上限になりますが、それでも一般の規制よりも500時間長い労働時間(拘束時間)になります。
年間の上限以外に、月間でも、1日でも拘束時間の定めがあるのでなかなか面倒な事になっています。管理者は、その規制をクリアできるように運行管理表を作ってドライバーの拘束時間を管理していますが、それでも道路の上の事ですから事故や大雪等で予定通りにならない事もあるのでとても大変だと思います。
ドライバーの拘束時間の制限が厳しくなった事で、1日に行ける距離が縮まり、長距離輸送に時間がかかる事態も出始まってきています。全国レベルで見れば、1日に運べる量と距離が減り、運賃が上がり、ドライバーさんの給料もなかなか上がらず、場合によっては下がってしまい、ドライバーさんが減り…という悪循環になるかもしれないのが2024年問題という事です。
国の方でも各種対応策を例示してきていますが、それでも条件が合わなければうまく行かない事の方が多いようです。
いろいろな専門用語が出てくるグループ討論になりましたが、出席者の皆さんも興味津々で、問題について話し合う事が出来たと思います。
例会の中で2024年問題にどう対応するかのアンケートを取り、後日その結果を会員の皆さんにお知らせしました。
(レポート/(株)イシフクフタバ 望月隆司)

グループ討論の様子