相双支部 8月例会報告

報告者 伊藤順一郎さん ㈱伊藤市郎商店
「すーぷかりー伊藤市郎商店」を3月に南相馬市に開店した支部会員の伊藤順一郎さんからの報告でした。
伊藤さんは相馬市で総合建築資材販売を手掛ける㈱伊藤市郎商店の四代目。大学卒業後に「kanakoのスープカレー屋さん」に入社し、店舗運営を体で学んできました。
帰郷した伊藤さんは、家業である㈱伊藤市郎商店に入社しましたが、取引先との価格競争の毎日に「胸のときめき」を感じなかったと言います。そんな日々の中で、地域の花火イベントを実行委員長として成功に導き、『「できっこない」という言葉が嫌だった自分が、「できっこない」と言われた事を達成できて快感になった。』という経験を得たそうです。
その勢いのままに、自社でも新規事業に着手。「自分にできるのはコレしかない!」という思いから、南相馬市に「すーぷかりー伊藤市郎商店」を開店。オープンスタッフにも恵まれた中で、決して怒らず、基本的な事しか教えず、自立を促す教育を徹底。「スタッフが日々成長する事に喜びを見出す日々です」、と笑みを浮かべながら語るその表情には、34歳という年齢を忘れるほどに老練さがにじみ出ていました。
個人的には、この調子で事業の二刀流の継続を心の中で願う気持ちでしたが、その願い通り、伊藤さんからスープカレー店の多店舗化のビジョンも語られました。
「君の実力なら倍の店舗はやれる!」という納入業者である先輩の声が会場に響いた時に、またしても老練な笑みを浮かべた伊藤さんがそこにいました。情熱とビジョンを持って突き進む伊藤さんの今後が、まますます楽しみです。
(レポート/若松味噌醤油店 若松真哉)

