福島第一原子力発電所視察ツアー

8 月21日(月) 原発では現在約4300人の作業員が廃炉に向けて作業しています。1号機~3号機の内部に残った燃料や燃料デブリ(原子炉内に解け固まった放射性物質)取り出しに30年以上かかるそうです。実際に目にしたのは、12年前にニュースで見たものと変わらぬ原子炉の姿。瓦礫を崩すと放射性物質が舞ってしまうという話を聞き、廃炉の難しさを思い知らされました。
8月24日に海洋放出されるALPS処理水とは、原子炉の冷却水や雨水、地下水等により毎日90トンも発生する汚染水を、ALPSという処理機により放射性物質を殆ど除去した水です。唯一残るトリチウムを安全基準を満たすまで薄め、海洋生物飼育テストで安全性を確認しているそうです。
処理水の海洋放出について様々な意見があるかと思いますが、見学で処理水の安全性を認識することができました。安全性というのは実際に自分の目で見て説明を受けないと伝わらない事かもしれません。着実に廃炉作業が進んでいることを見るためにも、原発事故の教訓を忘れないためにも、参加して本当に良かったです。設けて頂いた会員交流委員会の皆様に感謝です。