郡山支部【第四地区】8月例会
「障害を持つ方と働く 互いに仕事しやすい職場づくり」
講師:株式会社かるみあ 専務取締役 車田 渡 氏
2026年8月26日(水)18時より、清水台地域公民館にて郡山支部第四地区8月例会が開催され、41名の会員が参加しました。今回の講師は、2026年7月に株式会社かるみあの専務取締役に就任したばかりの車田渡氏です。車田氏は2013年の同社設立とともに障害福祉サービス事業へ転身し、現場のサービス管理責任者として長年従事してきた、いわば「送り出す側」のプロフェッショナルです。
障害福祉サービスの役割を知る
例会ではまず、近年注目されている「法定雇用率の引き上げ(2026年7月)」や「合理的配慮の義務化」といった背景が説明されました。その上で、意外と知られていない障害福祉サービスの5つの区分(就労継続支援A型・B型、就労移行支援、就労定着支援、就労選択支援)について、それぞれの対象者や目的の違いが解説されました。特に、**就労移行支援から一般就労へ繋げるための「5つのステップ」**では、企業での職場体験実習がいかに雇用後の安定に寄与するかが強調されました。
ミスマッチを防ぐ「具体的な求人票」
企業の経営者が最も関心を寄せたのは、採用時のミスマッチを防ぐための具体的なノウハウです。車田氏は、求人票において「アットホームな職場」といった曖昧な表現を避け、**「1フロアに○名在籍」「専任の指導員にいつでも質問できる」**など、働く環境や業務内容を数値や具体例で示すことの重要性を説きました。これにより、求職者が働くイメージを明確に持てるだけでなく、支援機関のスタッフも自信を持って推薦できるようになります。
「一人の人間」として向き合う
例会の中盤では、成功事例(Aさん)と失敗事例(Bさん)が紹介されました。本人の自己理解と、周囲の理解がある環境が整えば、障害特性をカバーしながら自信を持って活躍できる一方で、無理な条件での採用や周囲の評価を聞かない「個人判断」は早期離職を招く要因となります。
車田氏は最後に、**「『障害者だからできないだろう』という思い込みを一旦おいて、一人の人間として対話を重ねることが大切」**と締めくくりました。質疑応答では、「不調を未然に防ぐための相談体制」や「外部支援機関(ジョブコーチ等)との連携方法」について活発な議論が交わされ、参加者にとって、人手不足時代における新たな雇用戦略と、共に育つ職場づくりのヒントを深く学ぶ貴重な時間となりました。

(レポート/株式会社クリエイト 今井 将也)