いま、この人 宮﨑登志行さん
 (株)東北装美 代表取締役社長

郡山支部長に込める思い

「私が20才の頃は、この辺りに大きな建物はありませんでした」マンションや店舗が所狭しと立ち並ぶ郡山の商業地域の中心地、ここに建つ本社の窓から外を見つめて宮﨑さんは話します。
 先代が創業してから55年となる節目の年に、同友会の郡山支部長となり、480名にも及ぶ会員さんを率いることとなりました。コロナ禍がようやく終息しつつある状況となったこともあり、宮﨑さんは以前から同友会の良さである「リアル開催」を今年度の活動方針として真っ先に打ち出し、更に「出席率50%」の目標を掲げ、今後の郡山支部活動における会員同士の求心力の回復に強い期待を込められます。

従業員に対する思い

 経営する㈱東北装美は、総合ビルメンテナンス業を中心に、設備の維持管理・清掃・警備などいろいろな分野で建物が長く良い環境で使い続けられるよう、人材も含めてサポートしている会社です。郡山の本社に加え、福島・白河・会津若松に拠点を持ち、いわき相双地区はグループ会社のトーホク装美が受け持つなど県内全域はもちろん、仕事によっては近県を含めてかなり広範囲にわたって対応されています。
 また、400名近くの従業員が在籍するので、とても一人一人の顔を覚えることまできませんが、社員5名以上の会合や、パートさんの予防接種・社会保険に入っていない方の健康診断料の7割以上を会社が費用負担するなど、ユニークな制度を設けて社員のやる気の後押しをしているそうです。社員共育についても、外部から専門の講師を招いて勉強したり、年代別・勤続年数別に教育するなど、独自の細かい教育システムにより対応しています。今年の創業月である9月には、優良事業者・永年事業者の表彰式を3年ぶりにリアルでの開催を予定しているそうです。

常に目標を持つこと

 多くの役職を務め日々多忙な中にあっても、宮﨑さんは年間100冊を目標にするほどの読書家でもあります。仕事と仕事のわずかな空き時間や、寝る前などを使いながら併読しているそうです。忙しい人ほど時間の使い方が上手と聞きますが、めまぐるしく変わる世の中の情勢に対応していくためにも日頃の情報収集は欠かせません。これからの宮﨑さんの益々のご活躍をお祈りしております。