いまこ、の人 (株)マザール 鈴木成保さん
マザールってどんな会社?
今回は㈱マザールの代表取締役鈴木成保さんにお話を伺いました。マザールは1991年1月に矢吹町で創業。マールという名称はヘブライ語で「成功を祈る」とか「頑張って」というような意味が含まれており、お客様の悩み解決に役に立ちたいという鈴木さんの想いが込められています。主な事業は求人情報紙や地域情報満載のフリーペーパーの企画発行、情報サイトの運営などの広告代理店業、そして、企業の人材確保、販売促進、そしてブランディングのサポートをしています。
未経験から広告業界へ
鈴木さんは若い頃に弟さんと一緒に不動産関係の仕事をしていましたが、やがてお互いに別の道を歩むことを決め、自分自身は求人情報紙の発行を行う事業を始めました。
出版はもちろん、広告代理店勤務経験はありませんでしたが、経験を持っている仲間とタッグを組んで試行錯誤の日々が続く中、お客様から「求人広告以外にこのような仕事はできないか?」「このようなことを頼みたい」と言った声をいただくようになりました。その要望に応える過程でさまざまな知識と経験を積むとともに、実績を重ねることで、それが自信に繋がり、事業の幅が広がってきました。
現在では地域を代表するブランディング企業に成長し、地域企業の縁の下の力持ちとして事業活動を行っています。一方、仕事だけはなく、自慢の愛車を楽しみ、空手を通して心身の鍛錬に励む一面も。仕事とプライベートのバランスがこれまでの鈴木さんを支えてきたものと感じています。
同友会入会のきっかけと活動
マザールが社員さんを雇用するようになった頃、鈴木さんはある社員さんから「社長、お話があります」と相談を受けました。もちろん嫌な予感がしましたが、やはり退職の相談であり、退職理由が「この会社に夢が持てない」 「自分の将来が不安」ということでした。このような話を受けて落ち込んでいたところ、中小企業家同友会白河地区(支部)の立ち上げの話があり、会員拡大委員長さんより入会のお誘いを受け、これを「チャンス」と捉えて、入会することにしました。
入会後、例会で地区内外の会員の経営体験報告を聞き、鈴木さんは自分が如何に及ばないかと痛感します。そして、いつかは自分も胸を張って経営体験報告をできる経営者になりたいと決心するに至りました。その後、鈴木さんは同友会活動に熱心に取り組み、地区の委員長、副会長を歴任し、現在では県の購買事業委員会の委員長として、冊子PAGEを始めとするさまざまな共同事業を行い、福島同友会の発展に貢献しています。
マザールが目指す未来
2020年に起きたコロナショックにおいて、広告業界は大きなダメージを受け、広告そのもののあり方を見直す転機となりました。もちろんマザールも例外ではないと鈴木さんは言います。世の中の会社はIT、DXの導入が進むなど、時代は加速度的に変化しています。このような中、マザールはお客様へ提案、サポートを行う立場として、しっかりと学び続けると共に、さまざまなことにチャレンジしていきたいと考えています。また、同友会活動においても、白河支部のチャーターメンバーとして、若い支部会員たちにこれまで培った知識と経験をシェアしていきたいと考えています。終始笑顔が素敵な鈴木さんのご紹介でした。