田村支部4月例会

「右手にロマン(理念) 左手にソロバン(戦略)」
(株)カノウヤ 代表取締役 樋口静克さん
4月22日(火)田村支部4月例会は福島支部より(株)カノウヤ 代表取締役 樋口静克さんをお迎えし、『右手にロマン(理念) 左手にソロバン(戦略)』をテーマに報告して頂きました。
田村支部では支部内で所属するグループ会で例会の企画会議を開催し、担当例会での報告者やテーマなどを協議し決定します。現在、県の経営労働委員会委員長を務められる樋口さんに依頼した経緯は、私が「経営指針を創る会」を受講した際、当時委員だった樋口さんに大変お世話になり、あの時のアドバイスが私の経営指針書に大きな影響を与えてくれた事から、樋口さんの報告を聞いてみたいと思い私の希望を通してもらいました。
冒頭の「会社は大きくしない」、「最小限の人数で小回りよく」という言葉に驚き、そこにはどんな戦略があるのかと心を捉まれ、下請の瓦屋さんから元請けになるまでのストーリーは大変な苦労や困難があったと容易に想像できる中、笑顔で話す樋口さんの姿に器の違いを感じずにはいられませんでした。
住宅業界での変革の波が訪れる中、瓦屋時代に社員さんと作成した経営理念での外部環境分析や、太陽光発電事業に挑戦した際のマーケティングの仕組みを学び、ビジネスの再構築を図った住宅事業への進出を決心した矢先・・・。そこからの試練がまた涙ものです。もし、瓦屋さんを続けていたら今頃どうなっていたのか。私にでさえ想像できる惨劇になっていたかと思います。
経営理念はもちろんですが、事業の再構築やコストの逆算、事業計画の逆算など、同友会における10年ビジョンは「先見の明」にも通じるものだと感じることができました。
顧客に自社の経営理念の考え方をどう伝えるか、私自身考えてみるとまだまだなところがあります。創っただけの自己満足になってないか。きちんと発信できているか。想いは伝わっているのか。樋口さんの「理念に共感してくれた方が社員さんでありお客様」という言葉に胸を打たれ、今一度、『経営理念』を深く考える機会となりました。
懇親会では時間を大きくオーバーし、懇親会ならではの質問が飛び交い大盛況の中終了しました。担当例会としても、私の司会進行を除いては大成功の例会が開催できたのではないかと思っています。
樋口さんのバイブル、神田昌典さんの著書を私も読んでみます!
(レポート/堀田屋 渡邉雅洋)
