「伝統を止めない、伝統を始める」～
(株)三義漆器店　代表取締役　曽根佳弘さん（会津支部）

田村支部7月例会は会津への移動例会を開催しました。

以前、曽根さんには田村例会にて報告に来ていただいた事がありましたが、今回は担当グループ会にて話し合い、また、私の希望もあり工場見学を含んだ訪問形式の例会を開催することになりました。

まずは2班に分かれ、工場見学をしました。社員の方に、工程の説明をしていただきながら実際に漆器が作られるところを見せていただきました。

見学の後に、曽根さんより「伝統を止めない、伝統を始める」をテーマに報告をいただきました。海外へもチャレンジし出展を続けましたが、震災での風評被害を受け断念します。ですが、そこで負けず、困難に立ちはだかっても、発想の転換で新しいものをつくり、進化を続けています。同友会に入会し経営指針を創り、同友会大学での出逢いをきっかけに、新しい地球に優しいプラスチック容器を生み出しています。環境に配慮した電子レンジや食洗器対応の漆器は日本初。伝統的な地域産業を、新たな時代に対応したお客様に必要とされるものを形にしており、新しい漆器の魅力を感じました。

「小さいところから、地域から、私たちにできるところ、やれることからやるしかない。同友会のメンバーと連携して、大企業ではない中小企業でもやっていることを発表して、みんなに理解してもらいながら大きなムーブメントを起こしたい」と話す曽根さん。

また、一日を通して社員の方々が笑顔でいる姿をみて、改めて素敵な会社だと感じました。社長の思いを受け、社員の方が率先して良い会社にしようと働きかけていることが自然と出来ているのだと思います。

大変学びの深い、充実した例会となりました。ありがとうございます。

（レポート/(株)金丸家具店　佐藤幸弘）