相双支部 3月例会

相双支部3月例会は、日本銀行福島支店 支店長 中嶋基晴氏をお招きし、講演いただきました。タイトルは「金利がある時代の経営環境」です。

まず日本銀行はどのような機能を持つ機関であるか・・・・日本銀行券の管理と同時に、地域経済や金融情勢の調査、金融機関への助言や指導なども行う一種のシンクタンクのような機関です。ちなみに福島支店は東北地方で最初の支店として1899年に開設されたそうです。

そこから本題。たくさんのグラフが出てきます。県内の景況感の製造業と非製造業の比較や日本のGDPの推移と見通しが示されました。見通しは堅調に高まっていくのに、何故景気の良さを感じないかというところでの、消費者物価の動きや賃金上昇率などなどをスパスパスパっと話していきます。そして、福島県が全国平均と比べて小売業販売額が明らかに伸び悩んでいることがグラフで示されます。このように明確化されると、自分たちの経営の課題として迫ってきます。そんな話が1時間ノンストップ。そうすると経済がストーリーになってきて、「では、我々はどういう方向に向かっていくべきか」という点がビシビシ来ます。

そうなんです。中小企業家にとって、「経済環境」という巨大な怪物の中でいかに戦うかを考えると不安がある訳ですが、それがデータと見るポイントと論理的関連性が見えてくれば、我々何すべきかが徐々に見えてきます。それが見えてくれば、また希望を持つことが出来ます。

今回の講演はそういう感触を得られる、年度の最後に相応しい講演でした。

(レポート:松永牛乳(株)  井上禄也)

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