いま、この人 4月号

 喜多方支部に入会されてまだ日も浅い石さんですが、今回取材をさせていただき、笑顔がすてきでとても楽しい雰囲気の方という印象を受けました。終始和やかな空気の中でお話を伺うことができ、その人柄の良さが強く伝わってきました。

 お仕事は市内の東桜ガ丘で美容室を経営されています。東京で美容師として15年勤めた後、喜多方へ戻り、さらに2年半の勤務を経て、念願だったご自身のお店「maru」美容室をオープンされました。今年で9年目を迎えるそうです。
 都会で培った技術と経験を土台にしながらも、地元・喜多方という地域に合った経営スタイルを模索し続けてこられたことが、現在の店舗づくりにつながっているように感じました。

 創業当初は、多くの経営者と同様に集客に関する悩みを抱えていたといいます。その中で石川さんは、「いかに認知度を上げるか」という視点から試行錯誤を重ね、印象に残るよう常に蝶ネクタイを着用するなど、ご自身を覚えてもらう工夫を続けてこられました。
 また、東京で感じた広告への違和感から、チラシを無差別に配布するような宣伝はなるべく避け、人と関係性を築いた上で店舗に置いていただくなど、あえてアナログで効率的とは言えない方法を選択されました。
 その結果、人と人との距離が近い喜多方という地域性も相まって、「お客様がお客様を呼ぶ」口コミが自然と広がり、現在ではSNS等での発信を行っていなくても予約が埋まる状況となっているそうです。こうした積み重ねは、石川さんの親しみやすい人柄はもちろん、「地域で愛される美容室であるためには何が必要か」を常に問い続け、改善を重ねてきた姿勢の表れだと感じました。

(左)瀬野広報委員長(右)石川さん

 取材の後半では趣味のお話も伺いました。昨年からスキューバダイビングを始められたとのことで、山に囲まれた喜多方で育ったことから海への憧れがあったそうです。また、現在44歳という年齢を踏まえ、運動量の多いサーフィンではなく、比較的体力負担の少ないダイビングを選択されたとのことでした。
 実際に始めてみると、思っていた以上に手軽に取り組めるもので、ライセンスを取得し伊豆方面へも足を運ばれているそうです。仕事だけでなく、新しい世界に挑戦する姿勢が印象的でした。
 さらに、高校時代に所属していた弓道も再開され、現在は週に2回の頻度で稽古を続けているとのことです。弓道は精神統一につながるだけでなく、肩こりの改善にも効果があるそうで、その魅力についても教えていただきました。お話を伺いながら、私自身も久しぶりに弓を引いてみたいという気持ちになりました。

 最後に今後の展望について伺うと、後進の育成に力を入れていきたいとのお話がありました。喜多方のお店は大切な拠点である一方で、若い人材に多様な経験を積ませるという観点では、地元だけでは難しい面もあると感じているそうです。
 そのため、今後は喜多方に加え、新潟などとの二拠点での展開も視野に入れながら、人材育成と事業の広がりを両立させていきたいとのことでした。将来的には店舗を任せられる人材を育て、より持続的な経営体制を築いていく考えです。
 地域でのつながりを大切にしながら、新たな挑戦を見据えて歩み続ける石川さん。今後のさらなるご活躍が楽しみです。お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。