いまこの人 12月号

想いを継ぎ、未来へつなぐ
㈱タムラ 取締役
堀井 有馬 さん(田村支部)

創業72年 地域に根ざす運送の老舗

田村市船引町に本社を置く㈱タムラさんは、昭和28(1953)年に創業し、今年で創業72年を迎え、周囲の皆様からも老舗の運送屋さんと慕われています。さまざまな荷物を取り扱っていますが、メインの荷物は石灰石だそうです。

輸送形態としては主に大型トラック、トレーラーでの運送で、お客様のニーズに応えられるように車の種類も数多く揃えています。主な配送先は東北地方から関東一円までがメインになっていて、近くに石灰石が採れる鉱山があるので、そこから積み込み、関東方面に輸送しているとのことでした。

現在の社長は堀井さんの奥さんのお父さんである、本田英一さんです。創業者は堀井さんの奥さんのお祖父さんで、3年前に亡くなってしまったそうですが、堀井さんは仕事の話や、創業当時の情熱の話、創業から大切にしている想いを聞くことができたので、それを大事にしていきたいと強く語ってくれました。

〝見られていた努力〟が導いた新たな道

堀井さんは大学卒業後に金融機関に入社し、そこで5年間金融業務をやっていましたが、金融機関もかなり厳しい状況でした。堀井さんがもがいている姿を本田社長は見ていて、「今後の会社を続けていく上で会社を手伝ってくれないか」という一声をいただき、悩みながらも社長の想いに応えたいと思って入社したそうです。

奥さんとは高校2年生の時に同じクラスで、出席番号もすぐ後ろだったことがきっかけで知り合い、そこからお付き合いを始めて大学卒業の2年後に結婚したそうですから、堀井さんの姿を社長はずっと見ていたということになります。

堀井さんは入社して現在6年目で、仕事は配車業務や運行管理を担当しています。それまでとは全く違う業界に来たので、専門用語もわからず、最初の1~2年はわからないことだらけで、あっという間に月日が過ぎていったそうです。入社5年目に2024年問題が起き、そのあたりで今まで勉強してきたことがようやく形になって、いろいろな指示ができるようになってきたと感じていると話していました。

異業種交流から学びを得て、経営の未来を描く

田村支部長の㈱アイエスシーの伊藤社長から、同じトラック協会の会合の際に、勉強する良い団体があるから入ってみたらどうか、と誘われたのが同友会入会のきっかけだそうです。自分自身の知識やアイデアだけでは限りがあるので、本当に会社を良くしていこうという思いがあるのであれば、同友会はいろいろな勉強ができる時間を設けていて、異業種の方とも触れあえたり、いろんな意見がもらえたりするのでおすすめだと言われ、入会を決意されました。

堀井さんは同友会に入会して2年目です。「いろいろな業種の諸先輩方から、日頃気づけない点や発想を、会うたびに教えてもらえるので、本当に勉強になり、入会して良かったと思っております」「弊社では現状、経営理念はありますが、時代とともに変えていく必要があると思います。その中で今まで創業当初から大切にしているものは継承しながら、自分なりの今後の会社というものも持ちたいと思い、経営指針も次第に勉強していきたいと思っています」と語る堀井さん。経営指針を創ってより良い会社に成長していくことを期待しています。