会津支部 8月例会

福島県中小企業家同友会 会津支部の8月例会が開催された。講師には、株式会社陽と人代表取締役の小林味愛氏を迎えた。小林氏は慶應義塾大学卒業後、衆議院調査局や経済産業省、シンクタンク勤務を経て、福島県国見町で起業。地域資源を活用し、柿の皮から生まれたデリケートゾーンケアブランド「明日 わたしは柿の木にのぼる」など、地域と都市をつなぐ持続可能なビジネスを展開している。

報告では、「ゼブラ企業(社会課題の解決と経済性の両立をめざす企業)」の概念が紹介され、利益だけでなく地域や社会への共感と貢献を重視した経営の重要性が語られた。また、官僚出身でありながら、地方に軸足を置き、自らの価値観に従って新たな道を切り開く姿は、多くの参加者に強い印象を残した。

特に印象的だったのは、性別や役職による“アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)”についても触れられたことだ。「女性だから」「地方だから」「小規模だから」といった思い込みを無自覚のうちに抱いてしまうことが、変革や可能性を狭めてしまう。小林氏の実践は、そうした固定観念を打ち破る力があると感じさせられた。

経営理念、社会的意義、そして持続可能性をどうバランスさせるか。悩みを抱える経営者にとって、今回の例会は自らの経営を見つめ直す貴重な機会となった。

(レポート/(株)プランニングウィンウィン 土屋絹子)

活動報告-新着トピックス




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