喜多方支部6月例会

地域映画でつなぐ人と想い
~映画『日めくりの味』に込めた挑戦と感謝~
鈴木美弥氏
「あいづ映画実行委員会」実行委員長
「馬さしの鈴静」三代目女将
6月19日、福島県中小企業家同友会喜多方支部6月例会が「石亭みよし」にて開催され、講師に「あいづ映画実行委員会」実行委員長であり、「馬さしの鈴静」三代目女将でもある鈴木美弥氏を迎えました。美弥氏は、会津を舞台とした地域映画『日めくりの味』の実行委員長を務めています。
京都から会津に移住した当初は、土地の言葉や人間関係に戸惑い、地域に馴染むことに苦労したと語る鈴木氏。しかし「楽しい場所を自分でつくろう」と決意し、地元の宴会文化「無人(むじん)」に参加。その中で人とのつながりが生まれ、地域の魅力を実感していきました。
やがて、映画制作に関わってみないかという声を受け、副委員長として『日めくりの味』に参加。途中で委員長が退任するという出来事を機に、自らが委員長としてプロジェクトをけん引。資金集めや協賛交渉、組織づくりなど多くの困難を乗り越え、地域の支えのもと撮影が実現しました。
現在は、英語・スペイン語版の制作も進行しており、全国上映や映画祭出品を視野に展開中。福島県のPRとの連携も進められ、地域発の映画が新たな価値を生み出しています。飲食業と文化活動の両輪で、地域への貢献を続ける鈴木氏の挑戦に注目が集まります。
(レポート:有限会社グリンアース 取締役 髙 津 魁 人)
