福島支部 7月例会

7月の福島支部例会は、16日にアオウゼ多目的ホールにて、郡山支部の山吉隼人さんをお迎えして報告をしていただきました。

 山吉さんは、現在の青年委員会の前身である後継者塾代表塾長や、郡山支部副支部長を歴任された1979年生まれの44歳。都会の会社に勤務していた24歳の時に郡山に戻り、お父様の経営する(有)山吉に入社。持ち前の明るさで順調に業績を伸ばし、郡山での生マグロのシェアを9割に占めるまでに成長させます。

しかし、そんな時に東日本大震災に襲われます。風評被害の影響は大きく、会社を一時解散せざるを得なくなります。希望の持てない日々の中、介護施設で行ったマグロの解体ショーで、山吉さんのさばいたマグロの美味しさに感動する言葉に勇気づけられ、自社の存在意義を再認識できたそうです。

その後、何とか経営を立て直してきた中で、今度はコロナ渦が直撃します。売り上げが4割も減少。震災の時より深刻な状況に追い詰められます。生き残りをかけて取り組んだのが10年ビジョンの実践でした。魚食文化の担い手として事業再構築補助金なども活用しながら様々な分野に挑戦。生産現場の仲間たちや行政などマグロに携わるすべての人を巻き込みながら業界の常識を変えようと取り組んでいらっしゃいます。

社員さんとのコミュニケーションについても、伝えているつもりは「つもり」でしかなく、意思伝達の仕組みよりも毎日の会話が一番大切だと山吉さん。思っていたことを行動に移し、関わっている人にその想いを伝えることで10年ビジョンの実践がどんどん進んでいったそうです。

様々な困難に立ち向かっていく山吉さんの姿に、感銘を受け勇気をいただきました。

今後の山吉さんの“世界線”が素晴らしくありますように祈念いたします。

(有)小手森建築板金工事店 小手森重孝

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