白河支部 1月例会

1月28日(火) 輝かしい2025年を飾る新春例会ということで、畳の海外展開や銀座店オープンなど、いま県内で大きな注目を浴びている若手経営者、久保木畳店(須賀川市)の久保木史朗社長をお招きし、これまでのエピソードを軸にご講演を頂きました。

久保木さんが創業280年近い老舗畳店の家業を継ぐきっかけとなったのは、2019年に帰省した時に受け取った父の手紙。そこには業界の先行きや自社の業績に対する不安が吐露された内容が書かれていました。これを読んだ久保木さんは家業を助けるために畳コースターを試作するなど奔走、やがて大手ゼネコンを退職し、2020年1月に久保木畳店に入社しました。

新入社員の久保木さんがまず行ったのは、入社前に取り組んだ畳コースターの海外販売。始めはニューヨークに訪問し販売活動を行ったものの、大きな成果は出ませんでした。しかし、2021年に再びニューヨークを訪問し、ポップアップストアを開いたところ、現地で様々な情報が良い方向で拡散され、日本の国内外からたくさんの注文が来ました。この出来事をきっかけに、久保木畳店の本格的な海外展開が始まりました。

久保木さんの取り組みはこれだけに留まりません。自社の収支改善や定期的な熊本県のい草農家訪問、先進的な取り組みをしている会社の視察、畳の複合型体験施設「畳ビレッジ」オープン、久保木東京(銀座店)オープン、国内外での講演やワークショップ開催その他など、多岐に渡ります。まさに「使命は畳を後世に残すこと、夢は畳を世界へ広めること」という理念に基づいた行動です。

この例会を通して感じたのは、圧倒的な発想力と行動力、そして、事業に対する真摯な姿勢があれば、どのような脅威も乗り越えられること。このような素晴らしい経営者に出会えたことは、大変大きな学びとなりました。

(レポート/高橋 宏征さん 株式会社タカハシ印刷)

活動報告-新着トピックス




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