福島支部 第1・第2合同研究グループ会

5月12日あらたな試みとして開催された合同の研究グループ会は、年度はじめにふさわしく、福島支部長の三津間さんに報告していただきました。

2002年の創業から法人化、そして震災という苦難を経て現在に至るまでの経営の軌跡が、同友会での学びと深く結びついて語られました。

映像の枠を超えた「総合広告ソリューション」への進化

三津間さんが代表を務める㈱フォーカスは、2002年の創業以来、時代のニーズに合わせてその事業領域を柔軟に拡大してきました。当初は映像・デザイン制作を主軸としていましたが、現在は「総合広告ソリューション」を掲げ、クリエイティブ制作・トータルブランディングにとどまらず、広告の力で地域の困りごとを解決するプロジェクトを企画したり、2021年には農業法人「㈱佐蔵農園」を設立したりと、多角的な挑戦を続けています。

震災の試練と同友会での「経営指針」確立

2011年、法人化のわずか4日後に東日本大震災が発生し、仕事が完全に停止する危機に直面しました。この苦境下で入会した同友会で、先輩会員から「お前の頭の中にあるビジョンは、言葉にしなければ誰にも伝わらない」と厳しく諭されます。その言葉に突き動かされ、三津間さんは「経営指針書」を従業員の皆さんと一緒に作るようになりました。毎年1ヶ月半かけてじっくり議論し、進むべき道を共有するこのプロセスが、現在の強いチームワークの源泉となっています。

属人経営からの脱却

経営のあらゆる場面で、三津間さんの傍らにはいつも同友会での学びがありました。

従業員の意欲低下という課題に対し、研究グループでの学びを活かして人事評価の「見える化」を図りました。技術習得状況を点数化して掲示することで、努力が正当に給与へ反映される仕組みを構築しました。

30代半ばでの長期入院中、従業員が自主的に「社長不在での存続」を議論していたことを知り、衝撃を受けます。これを機に「社長が稼ぐ」モデルから「従業員が自ら稼ぐ」組織へと舵を切るきっかけになったといいます。

また、後継者塾での交流を通じ、「もし会社がなくなったら、地域が困る。だからこそ後継者を育て、会社を続けていく責任があるんだ」という広い視点を得たことで、持続可能な経営と後継者育成を経営者の責務と捉えるようになりました。

支部長としての展望

現在、福島支部長として「越境と共創で力を循環させ、学びを実践に変える組織へ」というスローガンを掲げています。福島支部の強みである「研究グループ」での学び合いを大切にしながらも、「専門委員会活動」を強化し、枠組みを飛び越えた連携を推進しています。

「同友会は、自分から動いた分だけ必ず答えが返ってくる場所です」。実直に同友会での学びを実践し、情熱を持って歩む三津間さんの道のりは、これからも多くの会員に勇気と気づきを与え続けてくれるはずです。

(レポート:福島カラー印刷㈱ 阿久津勝則)

報告のあとは、三津間さんが今抱える課題をテーマにした、参加者によるディスカッションも行われました

活動報告-新着トピックス




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