須賀川支部10月例会

10月16日(水)【う米めん】という商品があります。試しにネットで検索してみてください、アマゾンでもポチれるのがご理解いただけるでしょう。

製造元を確認してみると、【アルファ電子】とあります。電… 子…?何を隠そう、我が須賀川支部のアルファ電子㈱代表取締役社長 樽川 千香子さんが世に送り出した大ヒット中の麺製品であります。既に市内の教育機関、その給食に同製品が正式採用済。米粉を使った無添加グルテンフリーは大きな魅力でしょう。味も当然良く、現に小1の娘も大好物です。う米めんが給食に出た際は、その”おかわり”を巡り各教室で仁義なき戦いが繰り広げられています。しかし、電子と名の付く会社が製造元とはこれ如何に。このご時世、異業種に飛び込む話は珍しくありませんが、電子部品のプロが食品業界にダイブは面妖です。是非お話を伺いたいと会員の期待も高かったのですが、前述の通り異業種参入で大ヒット商品を生み出したそのプロセスは、全国の経営者が注目する所でもあります。ゆえ、アッチコッチの講演会に引っ張りダコ。なかなかその機会に恵まれませんでした。

 さて、例会。いかに出張講演が多いとはいえ、やはり地元でも報告いただきたい。米だけに年貢の納め時です。ホテルサンルート須賀川味戸理事の肝入りで盛大に行われ、懇親会では件のう米めんも振る舞われました。聞けば、随分前から同ホテルはもちろん、グランシア須賀川など市内飲食店でも採用済とのこと。はて、ちょくちょく同店の麺を啜っているはずですが、差が分かりません。それだけ小麦粉麺の味と遜色ないということなのでしょう。

※単に自分の舌が痩せ細っているだけでしょうが、これも世の不景気のせいであります。

当日は群馬同友会からゲストも。わざわざご足労いただくとは、なんとも光栄であります。

 良い話ばかりではありません。要は本業が上手くいかなくなったので、今回の新事業というわけです。電子部品のノウハウを活かし様々な新事業に挑戦したが失敗も多かった。今回のヒットは、樽川社長の想いが実った結果なのでしょう。「安全で美味しい食事を」「日本人に産まれた喜びを」「福島県の米を多くの人へ」言うは容易いが、実行は至難の技。切迫した経営状況の中で信念を維持する【心の力】、”ゆるふわ”な雰囲気の樽川社長だけにギャップに驚きます。とはいえ、数字的には本業の電子部品の売り上げにはまだ遠い。好評とはいえ、まだまだ研鑽の必要がありますと樽川社長。う米めんと本業の力配分、そのジレンマにも悩まれていたご様子。樽川社長も後継者なだけに、そのお気持ちは察するに余りあります。何はともあれ。新事業に真っ向勝負するその姿勢は称賛に値し、不景気な話ばかりで滅入った気持ちに喝を与えてくれた良い例会となりました。

 話は変わりますが、現在米軍では野戦携帯食糧に過熱可能な麺製品を導入すべく試験運用中です。作戦中の温かい食事は兵士の士気に影響します。石灰に水を掛け、発する蒸気で温める方法は確立されていますが、パンの場合は蒸気でベチャベチャになる問題が。火は敵に発見されるので使えません。米食文化が薄い圏では、いくら温かい食事でもライスが出てきてはガッカリというもの。そこでヌードルやパスタというわけです。米軍は言い過ぎでも自衛隊ならあるいは…?そちらへコネがある方は、是非う米めんをご紹介いただきたい次第。自分はただの軍事オタクなのでコネのコの字もありませんが。

(レポート/(株)マザール 鈴木 健)

ゲストも一緒にグループ討論

須賀川の新たな名物「唐パン」も
当日振る舞われました

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